バボラ VS ジャパン株式会社は先月、木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2025(日本/東京、ハード、ATP500)の開催に合わせ、グランドニッコー東京 台場にて、創立150周年を記念したパーティーを開催した。
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会場にはバボラ本社の5代目社長のエリック・バボラ氏(ERIC BABOLAT=CEO)をはじめ、日本法人であるバボラ VS ジャパン株式会社 代表の梅原充史氏、JTA専務理事の土橋登志久氏、男子テニスの綿貫陽介、J・トンプソン(オーストラリア)、 E・ロジェ=ヴァセラン(フランス)が参加。司会はフローラン・ダバディ氏が担当し、会場を盛り上げた。
バボラは1875年にフランスのリヨンで誕生し、同年からテニスストリング、1994年からテニスラケット、2003年にはミシュランと共同開発を行いテニスシューズを発売。バドミントンやパデル用品も展開している。
30日に閉幕した木下グループ ジャパンオープンテニス チャンピオンシップス2025でもバボラと契約している選手が活躍。シングルスではC・アルカラス(スペイン)が、ダブルスではロジェ=ヴァセランがH・ニス(モナコ)とのペアで優勝を飾った。
パーティーでエリック氏はバボラの歴史について語るとともに、tennis365.netのインタビューに答え、22歳で世界ランク1位のアルカラスに期待することを語った。
●バボラと日本の関係について
バボラジャパンは7年目を迎えましたが、日本の皆さんにはもっと古くから50年、60年と長く使っていただいています。日本にはテニスの愛好家がとても多いです。今の上皇様と上皇后様の出会いがテニスコートだったとも聞いております。だから日本の皆さんはテニスをこんなに愛しているんだと思います。
また、まだ10代だった頃の私がウィンブルドンのストリングの現場に入ったとき、日本のストリンガーさんが作業されていました。彼らがずっと選手の為に作業している姿を見て、日本人はテニスに対して熱いんだなと感じました。
バボラは150ヵ国以上で利用されています。世界1位のマーケットはアメリカですが、2位は日本です。なので私たちは日本に注目をしています。
●バボラの歴史について
1874年にストリング会社の人がリヨンに来て高祖父のピエール・バボラに会いに来ました。もともとは音楽で使用されていたものを使っていたんですが、そこでテニス用のストリングを開発するという話になりました。それがバボラのはじまりでした。
ストリングに関してはラコステ選手、ランラン選手、ボルグ選手、ナブラチロワ選手、サンプラス選手など、様々な著名な選手に使っていただいています。これまでに150以上のグランドスラムのタイトルを獲得してきた素晴らしいストリングです。
ストリングとテニスの知見があるということで1990年にラケット開発に入り、1998年の全仏オープンで初めてモヤ選手がバボラのラケットを使って優勝しました。
ラケット開発から勝つまで約10年かかりましたが、シューズも必要だと考えていて、ミシュランさんとコラボレーションをすることになりました。これはミシュランさんが初めて自社商品以外にロゴを使うという取り組みでした。
アルカラス選手は9歳のころから私たちのラケットを使ってくれています(バボラとの初契約時は10歳)。みなさんご存じかもしれませんが、ナダル選手も同じ9歳からバボラのラケットを使ってくれています。こういったカリスマ的な選手が若いころから活躍する事で、テニス業界にも良い話題が提供できるのではないかと期待しております。
●エリック氏やバボラが持っている、信念やスピリットについて
150年の歴史を5代目である私の代でも続けられているということは本当にすごいと思っています。有名な選手が使ってくれていますが、世界各地にいるテニス愛好家の方々にも使っていただいています。選手と愛好家の方々、両方に商品やイノベーションを届けたいと考えています。
●アルカラス選手に期待すること
9歳からのご縁なので、(特にタイトルを望んでいるとかではなく)ずっとプレーし続けてほしいと思っています。また、ナダル選手のように業界に影響を与える人であってほしいです。テニス業界にワクワク感を与えてくれれば、また次の若い世代が彼(アルカラス)みたいになりたいと思ってくれるのではないかと考えています。
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