テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は21日、男子シングルス4回戦が行われ、昨年準優勝で第7シードの
S・チチパス(ギリシャ)は第12シードの
T・フリッツ(アメリカ)に6-7 (3-7),7-5,3-6,3-6で敗れ、4年連続5度目のベスト8進出とはならなかった。
>>ジョコビッチ、アルカラスら全豪オープン組合せ<<>>サバレンカら全豪オープン組合せ<<全豪オープンでは2019年と2021年、そして2022年にはベスト4、昨年は準優勝も果たしている25歳のチチパス。今大会は3回戦で世界ランク79位の
L・ヴァン・アッシュ(フランス)をストレートで破り、16強へ駒を進めた。
一方のフリッツは1回戦で足首を痛めるアクシデントがあったものの、3試合に勝利し4回戦進出となった。
この試合の第1セット、両者は6本ずつサービスエースを打ち合い、ストローク戦でも譲らず互いにブレークが生まれないままタイブレークへ。ここでチチパスは2度のミニブレークを許し先行される。
第2セットも終盤までもつれるが、第11ゲームでチチパスがこの試合両者を通じ初のブレークに成功。フリッツに反撃を許さずセットカウント1-1に追いついた。
しかし、第3・第4セットでは常に先にブレークされる苦しい展開となり、計4度のブレークを許して3時間1分で力尽きた。
試合後の会見でチチパスはフリッツについて「このようなコートを好む相手で、彼(フリッツ)のプレーはハードコート向きだし、パワーがあり、ビッグサーブもある。試合に臨むにあたって懸念していたことだ。もっと対策して、立ち向かう準備をしなければならなかった。でも、彼は本当にいいプレーをしたし、彼は勝利に値すると思う」とコメント。
また、近年好成績をおさめていた全豪オープンで4回戦で姿を消したこと、昨年の準優勝分のポイントが失効されることについて記者からどう気持ちの整理をつけるのか問われると「数日は考えるよ。確実に1週間はかからないね(笑)」と笑顔で回答。
「本当に数日が妥当なところだろうね。反省する時間は取るよ。次に彼と対戦するときには、もっといいプレーができるようにイメージする時間を取る。この感情をすべて自分の中に沈めて、自分の過去の一部とし、テニスの旅の一部とするんだ」
「それは決してネガティブな感情ではない。それは進化の感覚であり、絶え間ない変化の感覚だ。変化は常に絶え間ない。トップ10に入ったかと思えば、そうでない日もある。だから、努力を続け、これらの経験を通して自分自身を成長させ、ここ数年うまくいっている瞬間を探し求め、何度も何度も再挑戦しなければならないんだ」
「実際苦しいし、栄光の瞬間はそれほど多くない。栄光の瞬間や成功の瞬間、シャンパンのボトルを開ける瞬間よりも、苦しくてつらい瞬間の方が、キャリアの中ではずっと多いんだ。今日みたいなことは、テニスプレーヤーの1年間の生活のごく一部なんだ」
勝利したフリッツは準々決勝で第1シードの
N・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。ジョコビッチは4回戦で第20シードの
A・マナリノ(フランス)を6-0,6-0,6-3のストレートで下しての勝ち上がり。
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