女子ツアー最終戦であるBNPパリバWTAファイナルズ・シンガポール(シンガポール、ハード)に出場の元世界ランク1位で第3シードの
M・シャラポワ(ロシア)は、足の怪我から今年のウィンブルドン以降休養を続けていたが、大会初日の25日に予定されている第5シードの
A・ラドワンスカ(ポーランド)との試合で公式戦の舞台に立つ。
先月行われた武漢オープンでウィンブルドン後初めてコートへ戻ったシャラポワだったが、試合途中で棄権を強いられた。
「ここにいるのは自分にとって大きなステップであり、十分戦える体であると感じている。予選のラウンドロビンの3試合を健康な状態で戦い切ることが出来たなら、より一層大きなステップになるばす。それが今の目標なの。」と現在の心境を明かしていた。
ウィンブルドンでベスト4入りを果していたシャラポワは、痛めていた足の怪我について今は回復していると語る。先月の武漢オープンに久々に公式戦の舞台に立った彼女だが、第3セットの途中で左手に痛みを感じたために途中棄権を申し入れていた。
「武漢にはすっかり健康になったと感じて臨んでいたから、その思いを裏切るような結果になってしまったことに正直かなり落胆していた。この最終戦へ向けては、とにかくその怪我を対処して一生懸命治療をして、出来る限り練習することが、自分が出来る1番のことだった。」と大会への思いを語っていた。
今季獲得ポイントの上位8選手にしか出場権が与えられない今大会へシャラポワは、今シーズン前半の安定した成績から出場権を手にしていた。ブリスベンとローマで優勝を飾り、全豪オープンでは決勝戦で
S・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れるも準優勝を飾っていた。
シャラポワとラドワンスカの対戦は、第1シードの
S・ハレプ(ルーマニア)と第7シードの
F・ペネッタ(イタリア)のオープニング・マッチの後に行われる。
今回が8度目の出場となるシャラポワは、それを受けて「かなりのベテランな気分」とジョークを飛ばしていた。
シャラポワは初出場の2004年に優勝しており、それ以降は2度の準優勝がある。
予選で同じラウンドロビンにいる第1シードのハレプとは5勝0敗、ラドランスカとは12勝2敗と、いずれも大きく勝ち越している。今季最後のグランドスラムの全米オープンを制して、今大会へ初めて出場となったペネッタだけがシャラポワとの対戦成績で3勝2敗と勝ち越している。
ハレプは「まだ彼女(シャラポワ)には勝ったことがない。でも今回はチャンスがあると思っている。今大会は世界のトップ8の選手しかいないから、どの試合も決勝戦のようなもの。」と、試合へ向けての素直な気持ちをコメントしていた。
(STATS - AP)
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