- 国内最大の総合テニス専門サイト テニス365 - 錦織圭、フェデラー、ナダル、ジョコビッチなどテニスニュース満載。全豪オープン、ウィンブルドン、全仏オープン、全米オープンなどテニス大会特集も!

- 国内最大の総合テニス専門サイト -

HOMEニュースTOP今日のニュース(一覧)今日のニュース(詳細)

最後は「最高の事をやれた」

テニスのグランドスラムである全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード)は2日、男子シングルス2回戦が行われ、M・フィッシュ(アメリカ)は第18シードのF・ロペス(スペイン)に6-2, 3-6, 6-1, 5-7, 3-6のフルセットで敗れた。今大会を現役最後の大会と公言していたフィッシュは、これがプロテニス人生最後の試合となった。

>>全米オープン対戦表<<

第4セットでは、サービング・フォー・ザ・マッチも迎えていたが、それを取りきれずにファイナルセットへともつれたこの試合、フィッシュはその第5セットは激しい痙攣に襲われ勝利を手にすることが出来なかった。しかしフィッシュは全てを出しきり、トップ20選手を崖っぷちまで追い込んだこの試合に後悔はなかった。

33歳のフィッシュは、この大会は2012年以来の出場だった。その時は4回戦のR・フェデラー(スイス)との試合直前に激しい発作に襲われ、試合前に棄権を余儀なくされていた。しかしこの日の試合は、生涯忘れられない最高の試合の1つとなった。

2012年の全米オープン以来、不安障害に苦しめられてきたフィッシュ。そんなフィッシュは、自身のテニス人生の最後の花道として、全米オープンへ向けて北米のハードコート大会へ復帰し参戦していた。元トップ10プレーヤーのフィッシュは、大会会場であるフラッシング・メドーで新たな思い出を作れればと願っていた。そして自身が抱えていた病を公にすることで、同じような症状で苦しんでいる人達の救いになれればと語っていた。

「この夏は考えていたこと全てを達成することが出来た。そしてそれをとても嬉しく思っている。」とフィッシュは、悔いのない引退ツアーを振り返った。

フィッシュの現役生活はあと2日長引くかも知れなかった。この試合の第4セットでは、サービング・フォー・マッチを迎えていた。しかしそこでフィッシュは、3連続でミスを犯すと、続く相手のブレークポイントでは痛恨のダブルフォルトを犯してしまい、ラブゲームでブレークされてしまったのだ。

「あのゲームは、今日の最悪のゲームで最悪の気分だった。長いこと公式戦から離れていたし、あんな状況にもしばらく陥っていなかった。だから、こんなことも起きるものさ。」とフィッシュは、緊張があったことを明かしていた。

ロペスはそのチャンスを生かして、続く2ゲームを危なげなく奪うと、勝敗の行方は第5セットへと委ねられた。しかしその頃からフィッシュは足に痙攣が始まっていた。そんな状態ながらフィッシュは攻撃の手を緩めることはなく、ロペスはフィッシュに押されていた。

フィッシュは最後のセットでは、4本のダブルフォルトを犯しつつも、痙攣する足を何とか奮い立たせ7本のサービスエースも記録していた。

「相手がどこか痛めていると言う状況で戦うのはやりづらいもの。」とフィッシュ。「この状況をくぐり抜けられるかと不安になりながらプレーしていた。もちろん、トラブルを抱えてしまったのは分かっていた。」と、その時を振り返っていた。

そしてフィッシュの足は更に痙攣が増すばかりで、みるみる動きも鈍くなっていった。それでも棄権する気持ちは全くなかった。

「自分をコートから引きずり出さなければならなかったかもしれない。それでも自分は、止めると言う選択肢は一切なかった。」とフィッシュは試合への思いを語っていた。

ゲームカウント3ー4で迎えたフィッシュのサービスゲームで、フィッシュはポイント中にとうとう動けなくなってしまった。ロペスはそのゲームをブレークすると、続く自身のサービスをキープし、試合に終止符が打たれた。

「あんなことはここ数年なかっただろう。第5セットになっても、自分はいつも平気なはずだった。出来る限りの練習もしてきた。それでももう体は限界だった。だから、あの時に出来ること全てを出し切ったんだ。あれが精一杯だった。」とフィッシュは全力で戦ったことを明かしていた。

試合後、ネットを挟んで握手を交わした時、ロペスは「今日は、君が勝利に値するよ。君の方が良いプレーをしていた。」と、同い年の長年のライバルへ伝えたことを思い出していた。

その時のことをその後問われたフィッシュも、「自分もそう感じたよ。」と笑いながら答えていた。

そして「あんな状況のために練習をしてきたんだ。でも、素晴らしい観客と、最後の試合として本当に素敵な思い出になった。もちろん、最後のセットは除くけど、試合全体としてね。」と続けていた。

お互い33歳のフィッシュとロペスは、これが9度目の対戦だった。ロペスはフィッシュを“真の紳士”と表していた。

「彼(フィッシュ)は、素晴らしい選手で、すごいテニス人生を歩んで来た。この2・3年、彼が病に苦しんでいたのは本当に悲しいことだった。この数週間だけでも、こうしてまたコートへ戻って来てくれたのは、とても嬉しいことだった。」とロペスは、試合直後のオンコート・インタビューで語った。

フィッシュは試合後、最後の全米オープンの記者会見に1歳7ヶ月の息子を抱きながら現れた。フィッシュは肉体的にかなり疲れ果てていた。それはこの数年間、3時間を越える試合を暑さと湿気の中で戦っていなかったことを考えると当然のことだった。

フィッシュは水曜日の試合で素晴らしいプレーを披露したものの、引退を考え直す気持ちは全くなかった。彼はこれからゴルフをたくさんしたいと考えている。彼のゴルフは、ハンディキャップ0のプロ並の腕前。同時に全米テニス協会の助けになれればと考えている。

「個人的には平穏な心境さ。この数年は、自分が思い描いたようにテニス人生の終盤を送れなかったのは残念ではあるが、でもこれが人生。今の状況の中で最高のことをやれたと思っている。」とフィッシュは、出来る限りのことをやり遂げて引退する気持ちを語っていた。

(STATS - AP)

アディダス

アディダス


■関連ニュース■ 

・試合中の辛い胸のうち明かす
・フェデラーら 引退惜しむ声
・元世界7位フィッシュが復帰
(2015年9月3日16時22分)

Facebookでニュースコメントを投稿

>> テニス365公式Facebookページ
その他のニュース

9月20日

錦織/坂本 ジャパンOPダブルス出場へ (11時58分)

アシックス体験型テニスイベントを有明ガーデン(東京)で開催 「TRY! ASICS! TENNIS 2024~Find your best shoes!~」 (11時36分)

大坂なおみ チャイナOP本戦入り (11時11分)

ジャパンOP詳細【出場選手、ドロー、賞金、日程】 (10時01分)

【告知】ダニエル太郎、成都OP2回戦 (8時11分)

大坂なおみ 来季初戦が決定 (7時14分)

9月19日

「錦織のリターンは世界トップ」 (20時45分)

内山靖崇 3年ぶりツアー白星 (19時13分)

望月慎太郎 世界95位に屈し初戦敗退 (18時24分)

【1ポイント速報】望月慎太郎 1回戦 (17時55分)

錦織圭 中国の19歳に屈し初戦敗退 (17時47分)

【1ポイント速報】錦織圭vsシャン (17時27分)

本玉真唯、逆転勝ちで今季初8強 (15時25分)

西岡良仁 完勝で初戦突破 (13時57分)

【1ポイント速報】西岡良仁vsマーテラー (13時50分)

今季女子ツアー最長 4時間9分を記録 (13時45分)

足の手術で今季終了「日常生活にも影響」 (10時39分)

レーバーカップ 出場選手が集合 (10時05分)

チリッチ 1年8ヵ月ぶりツアー勝利 (8時42分)

コーチ関係解消、多忙の夏に成果出ず  (7時28分)

9月18日

ディアドラ最新テニスコレクションが発売 (19時30分)

望月慎太郎 激闘制しツアー本戦へ (18時18分)

【1ポイント】ダニエル太郎・望月慎太郎ら出場 成都OP (17時55分)

ダニエル太郎 ソネゴ破り初戦突破 (17時42分)

錦織圭「今週は楽しもうと思う」 (16時04分)

内山靖崇 今季初のツアー本戦出場 (15時36分)

フェデラー レーバー杯会場に登場 (13時01分)

望月慎太郎 逆転勝ちで本戦王手 (9時15分)

本玉真唯 第1シード撃破の金星 (8時17分)

錦織圭ら3選手 ジャパンOP主催者推薦 (7時08分)

9月17日

島袋将 逆転負けで予選敗退 (16時13分)

【1ポイント速報】島袋将 予選1回戦 (16時00分)

好調の柴原瑛菜 日本勢4番手に浮上 (15時13分)

ジョコ元陣営 シナーのチーム加入 (14時32分)

引退の元世界2位が出産を発表 (12時13分)

肩の負傷が相次ぎ今季終了 (11時26分)

ベルディヒとのコーチ関係終了 (10時04分)

世界1位在位121週、歴代7位タイに (9時01分)

西岡良仁 第8シードで出場 (7時56分)

←ニューストップへ
←前のページに戻る
ウインザーラケットショップ

>>動画をもっと見る<<




テニスの総合ポータルサイトテニス365
テニスのことならテニス365へ。テニスの総合ポータルサイトテニス365はテニス用品の通販やテニスニュースからテニスコート、テニススクールなどのテニス施設を探す方まで、便利なテニスの総合ポータルサイト、テニス情報の検索サイトです。プレイスタイルやテニス歴など、テニス用品を様々な角度から探すこともできます。テニスの総合ポータルサイトをお探しなら、テニスニュースやテニス施設の情報が豊富なテニスの総合ポータルサイトのテニス365をお使いください。テニスの総合ポータルサイトのテニス365であなたのテニスをもっと楽しく!