女子テニスで世界ランク3位の
M・シャラポワ(ロシア)が、出演したアメリカのトークショーで交際中の
G・ディミトロフ(ブルガリア)や、現在治療中の肩の怪我、そして今後の目標などについて語った。
シャラポワは以前にも苦しめられた右肩の怪我を理由に、今季最後のグランドスラムである全米オープンを欠場していた。その大会期間中にニューヨークで行われたファッションイベントに登場した彼女の左手の薬指に指輪があった事から、かねてから交際が伝えられているディミトロフと婚約したのではと話題を集めていた。
婚約について聞かれたシャラポワは「いいえ、そうではない。婚約はしていない。彼(ディミトロフ)と交際はしているけどね。彼は良い選手だし、ツアーを回る中でかなり前に知り合っていた。」とその噂を否定しつつ、交際については認めていた。
また、新たにコーチとして雇い入れた元世界ランク1位の
J・コナーズ(アメリカ)氏をわずか1試合の公式戦をともに戦っただけで、契約を終了したスピード解任についても問われた。
「あれは、ただ単に正しいタイミングではなかっただけ。怪我や他の事など、色々な面でタイミングが悪かっただけ。」と、特に大きな問題があったわけではなかった事を明かした。
そしてシャラポワは、厳しいプロの世界で戦っていくには、同じツアーを回る女子選手とは親しい関係にならないようにしている事実や、彼女の好成績には精神的な強さであるメンタル・タフネスが起因しているとも語った。
現在治療中の右肩の怪我は、2・3カ月の休養と治療が必要である事も明かしたシャラポワだが、今季獲得ポイントの上位8選手しか出場出来ないツアー最終戦への出場には意欲的であるとも加えていた。
「その大会が今の目標。今季はその最終戦を最後に終わりにしたいと考えている。もちろん、それまでには肩を完治させる事が先決。しっかり時間をかけて治したいけど、今の怪我は少し厄介。自分で出来る事があまりなくて、ただ休んで治っていくのを待つしかない。私はあんまり我慢強い方ではないから、そんな治療の日々は辛い時間ね。」
と語るシャラポワは、昨年のツアー最終戦では決勝戦で
S・ウィリアムズ(アメリカ)に敗れはしたが、準優勝でシーズンを終えていた。2005年にはそのセリーナを下し優勝を飾り、2007年にも準優勝を飾っている相性の良い最終戦への出場へ高い意欲を持っていると言う。
また、現在女子世界ランク1位のセリーナとは、ウィンブルドンの頃にメディアを通して口論になったと伝えられたが、今の両者には何らわだかまりもないと語り、それはメディアが大袈裟に報じただけだとも話した。
これまでも好成績をあげている相性の良いツアー最終戦への出場へ向けて、右肩の治療に専念しているシャラポワだが、復帰のめどは立っていない。
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