女子テニスのグランドスラムである全豪オープン（オーストラリア/メルボルン、ハード）は大会５日目の１８日にシングルス３回戦が行われ、第２シードのＭ・シャラポワ（ロシア）と第２５シードのＶ・ウィリアムズ（アメリカ）の元女王対決が行われ、シャラポワが6-1, 6-3の快勝でヴィーナスを下した。
【シャラポワ vs. ヴィーナス】
勝利したシャラポワは「彼女の能力がどれほど高いか、どんなテニスをしてくるか知っていたから、本当に覚悟が出来ていたの。今のランキングがどうであれ、シードがどうであれ、コートに立ったらそんな事は関係ない。彼女は経験も豊富だし、それが３回戦だろうが、準々決勝だろうが、決勝戦だろうが、彼女に対して準備しなければならない。それがしっかり出来ていた。ドローが出てから、彼女と対戦するだろうと思っていたから。」と、気持ちの準備が出来て試合に臨んでいた事を明かした。
「お互いのテニスを良く知っている。どこからでもウィナーを狙ってくるプレースタイル。思っていたプレーが上手く出来たし、やりたい事が今日は上手く出来たわ。」と、シャラポワは自身のプレーに満足していた。
敗れたヴィーナスは「彼女は本当に良いプレーをしていた。そうなるとも予想していた。今日はベストのプレーが出来なかったし、ミスもたくさんしてしまった。でも、もっと良いプレーが出来る日が必ずくるはず。」と、敗戦を認めていた。
そして、妹のＳ・ウィリアムズ（アメリカ）とのペアでダブルスにも出場しているヴィーナスは「この大会で、これからはダブルスに集中するわ。そして、また次の大会へ向けて準備する。シングルスでは全仏オープンまで次のグランドスラムは待たなければならない。でも、それまでにもたくさんの試合が待っているわ。」と、今後の抱負もコメントしていた。
シャラポワは４回戦でＫ・フリッペンス（ベルギー）と対戦する。フリッペンスはＶ・サヴィニク（ロシア）を6-2, 4-6, 6-3のフルセットで下し、自身初のグランドスラムの４回戦進出を果たした。
シャラポワはフリッペンスについて聞かれて「彼女はこのグランドスラムで最高成績をあげていて、このレベルまで勝ち上がってこれたのには、それなりの理由があるはず。そんなプレーをしている彼女を見るのもとても素晴らしい事だし、彼女はジュニア時代から期待されていた。」と、同世代のシャラポワは語った。
そして「こうしてプロになってまた良い結果を出している。彼女はとてもトリッキーなプレーをしてくる。スライスを上手く使ってくるし、素晴らしいアスリートでもある。彼女との対戦は、とても気を付けなければならない。」と、シャラポワ対戦に気を引き締めていた。
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その他の試合結果は、以下の通り。
○Ａ・ケルバー（ドイツ） vs. ●Ｍ・キーズ（アメリカ）, 6-2, 7-5
●Ｍ・バルトリ（フランス） vs. ○Ｅ・マカロバ（ロシア）, 7-6, 3-6, 4-6
●Ｈ・ワトソン（英国） vs. ○Ａ・ラドワンスカ（ポーランド）, 3-6, 1-6
○Ｊ・ジョルジュ（ドイツ） vs. ●ジェン・ジー（中国）, 6-3, 1-6, 7-5
○Ｎ・リー（中国） vs. ●Ｓ・チルステア（ルーマニア）, 6-4, 6-1
○Ａ・イバノビッチ（セルビア） vs. ●Ｊ・ヤンコビッチ（セルビア）, 7-5, 6-3
●Ｖ・サヴィニク vs. ○Ｋ・フリッペンス, 2-6, 6-4, 3-6
○Ｍ・シャラポワ vs. ●Ｖ・ウィリアムズ, 6-1, 6-3
(翻訳・記事/弓削忠則)
（2013年1月19日11時11分）
死闘制し全仏OP優勝「やり遂げた」 
