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地元の声援を力にしたラッセルが金星挙げる◇ファーマーズ・クラシック

男子テニスツアーのファーマーズ・クラシック(アメリカ/ロス・アンゼルス、賞金総額55万7550ドル、ハード)は26日、シングルス2回戦残り5試合が行なわれ、第1セットのB・パイユ(フランス)が地元の声援を受けるM・ラッセル(アメリカ)の前に5-7, 4-6のストレートで敗退する波乱に見舞われた。

今大会、上位4シード選手が1回戦が免除されているため、この日の2回戦が今大会の初戦だった世界ランク50位パイユは、同83位のラッセルに第1セットは先にブレークを許しその後もブレークバックするも、このセットだけで7本ものダブルフォルトを犯すなど、なかなかリードが奪えず、4度ずつのブレークを奪い合うブレーク合戦。

そして、第11ゲームで5度目のブレークに成功したラッセルが、続くサービスゲームをしっかりキープしてそのセットを先取。

第2セットは一変。両者、序盤では相手にブレークポイントさえ握らせずキープを続け、3ー3からの第7ゲームでこのセット初めて訪れたブレークチャンスをしっかり活かしたラッセルが4ー3とリードを奪う。

その後もしっかり自身のサーブをキープしたラッセルは、5ー4から迎えたサービング・フォー・マッチでは何度もデュースを繰り返しパイユに粘られるも、3度目のマッチポイントでパイユのリターンがネットにかかりゲームセット。ラッセルは1時間39分のストレートで、先週のアトランタ大会に続く今季3度目のツアー8強入りを決めた。

ラッセルは準決勝進出を懸けて第6シードのM・マトセビッチ(オーストラリア)と準々決勝で対戦する。この日マトセビッチは、T・カンケ(ドイツ)と対戦し、6-3, 1-6, 6-0と出入りの激しい展開を制しての勝ち上がり。

第1セットでは1度ブレークに成功してそのセットを先取したマトセビッチだったが、第2セットに入ると3度のブレークをカンケに決められ勝敗の行方は第3セットへ。

第3セットでは、再び集中を増したマトセビッチがカンケに1ゲームも与えず、1時間35分のフルセットでベスト8へ名を連ねた。

その他のシード勢は順当にベスト8入りを決めた。第4シードのN・マウー(フランス)P・ロレンジ(イタリア)を7-5, 7-6 (9-7)で、第5シードのX・マリス(ベルギー)M・エブデン(オーストラリア)を6-4, 6-3と、いずれもストレートで勝利を飾った。

世界ランク66位のマウーは、同91位のロレンジに第1セットは終盤でこの試合唯一のブレークに成功し先取。第2セットは両者サービスキープが続き、タイブレークへ。そのタイブレークも接戦となったが、最後はマウーが振り切り1時間53分で勝利を手にした。

同72位のマリスは同78位のエブデンに、試合を通して1度もブレークを許さず、第1セットでは1度、第2セットでも2度のブレークをエブデンから奪い73分で一蹴して今季3度目のベスト8進出を決めた。

マウーは予選を勝ち上がったR・ベランキス(リトアニア)と、マリスは第2シードのS・クエリー(アメリカ)とぞれぞれ準決勝進出を懸けて準々決勝で対戦する。この日の2回戦でベランキスは、I・アンドレエフ(ロシア)を6-4, 7-5のストレートで退けての勝ち上がり。

怪我からの復帰途中にいるベランキスは、この試合では第1セットで1度だけアンドレエフにブレークを許したものの、第1セットでは2度、第2セットでも終盤で1度ブレークに成功すると、75分の快勝で今季初となる準々決勝へ駒を進めた。

今大会の優勝賞金は10万650ドル。

(2012年7月27日14時28分)

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