女子テニスツアーのガシュタイン女子（オーストリア/バートガシュタイン、賞金総額２２万ドル、クレー）は１４日、シングルス２回戦８試合が行われ、第２シードのＹ・ウィックマイヤー（ベルギー）がＰ・メイヤー（オーストリア）を7-6 (7-4), 6-3のストレートで下すなど、ベスト８が出揃った。
第１セットでは先にブレークを許したウィックマイヤーは４－５からの第１０ゲーム、６－５からの第１２ゲームでもメイヤーにセットポイントを握られる苦しい展開だったものの、そのセットをタイブレークへと持ち込んだ。
そのタイブレークを何とか制しそのセットを先取したウィックマイヤーは、第２セットでは４度メイヤーに握られたブレークポイント全てを切り抜け、メイヤーから１度ブレークを奪うと２時間１６分で勝利を飾り、準々決勝へ駒を進めた。
準々決勝でウィックマイヤーは、予選を勝ち上がったＤ・エフティモバを6-2, 6-3のストレートで倒したＹ・モイスバーガー（オーストリア）と対戦する。
その他の試合では、第３シードのＫ・ペルバク（ロシア）がＳ・グロネルトを6-2, 6-3の快勝で退けるも、第４シードのＣ・スアレス・ナバロ（スペイン）はＭ・ミネッラ（ルクセンブルグ）の前に2-6, 6-3, 3-6のフルセットで敗れた。
この日の試合でペルバクは、グロネルトに１度もブレークポイントさえ与えず、各セットで２度のブレークをグロネルトから奪うと、わずか７４分のストレートで下し、順当にベスト８進出を決めた。
世界ランク３８位のスアレス・ナバロは、同９５位のミネッラに第１セットを先取されるも第２セットを奪い返し勝敗の行方は第３セットへ。その第３セットではミネッラが１度ブレークされるも、２度のブレークをスアレス・ナバロから奪い１時間４８分のフルセットで勝利、シードダウンに成功した。
ミネッラは「今日の試合に勝つ事が出来てとても嬉しいです。とても良いプレーが出来ました。今週の初めは湿気も多くコートが遅かったけれど、今日はとても乾燥して、それが自分のプレーに向いていました。今日のような攻撃的なプレーが出来て良かったです。」と自身のプレーに満足していた。
ペルバクは第６シードのＩ・Ｃ・ベグ（ルーマニア）を6-3, 6-4で下した予選勝者のＣ・スコールと、ミネッラはＪ・クレイバス（アメリカ）を6-2, 6-3で倒した第８シードのＪ・ラーソン（スウェーデン）とそれぞれベスト４入りを懸けて準々決勝で対戦する。
残りの試合では、第７シードのＡ・コルネ（フランス）がＳ・ジョーンズを6-3, 6-2で、Ｅ・カベサ=カンデラが予選勝者のＲ・ホゲンカンプを6-4, 6-3と、いずれもストレートで下し、ベスト８へ名を連ねた。コルネとカベサ=カンデラが準々決勝で顔を合わせる。
今大会の優勝賞金は３万７０００ドル。
（2012年6月15日11時17分）
死闘制し全仏OP優勝「やり遂げた」 
