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女子テニスツアーのBNLイタリア国際女子(イタリア/ローマ、賞金総額205万ドル、クレー)は月曜日から始まり、シングルス1回戦15試合を行い、森田あゆみ(日本)がV・ドゥシェヴィナ(ロシア)に3-6, 1-6のストレートで敗れた他、第11シードのS・クズネツォワ(ロシア)もG・アーン(ハンガリー)に6-3, 6-7 (4-7), 6-7 (9-11)の大接戦の末に敗れ初戦で姿を消した。
森田のサーブで始まったこの試合は、第1セット第1ゲームでいきなりドゥシェヴィナにブレークを許してしまう。その後両者2度ずつブレークを奪いブレーク合戦となったが、森田3-5からの第9ゲームで森田はこのセット4度目のブレークを奪われてしまい第1セットを50分で先取されてしまう。
第2セットに入り更に勢いをつけたドゥシェヴィナは、第2、第4ゲームでも森田からブレークを奪うと一気に5-0とリードを広げる。続く第6ゲームでこのセット初めて自身のサービスゲームをキープした森田だったが、反撃はそこまで。第2セットでは72%の確率でポイントを獲得し、森田に1度もブレークポイントを握らせなかったドゥシェヴィナがわずか78分で勝利を飾った。
この日最大の番狂わせは、第11シードのクズネツォワの身に降りかかった。2009年の全仏オープン・チャンピオンで世界ランク13位のクズネツォワは、同48位で32歳のアーンに3時間22分のマラソンマッチ末、逆転で敗れ去った。
アーンは今季開幕戦のオークランド大会で、当時世界18位のM・シャラポワ(ロシア)を下し自身初のトップ20選手から勝利を奪うと、そのまま自身2度目のツアー優勝を飾った。4月のモロッコ大会でベスト8入りした直後には初めてトップ50入りに成功するなど好調なシーズンを送っていたアーン。この日もその好調さと見せる粘りを見せて2回戦進出を決めた。
「とても素晴らしい、質の高い試合だった。約3時間半にも渡る試合はもちろん簡単なものじゃなかったわ。トップ選手からの勝利は常に最高で、何て表していいか分からない。特に2年前の全仏チャンピオンで、クレーを得意としている選手からの勝利は、ただハッピーとしか言い表せない。」と喜びを語るアーン。
この日の第3セットだけでも1時間47分を要し、クズネツォワに4度握られたマッチポイントをしのぎ、自身も5度目のマッチポイントを決めたアーン。ハンガリー出身の彼女はローマにも家を持つほどこの街を気に入っている。「たくさんの応援もあった。この会場は世界でも最も美しいコートの1つ。そこでの試合だったし、ローマもこの大会も本当に大好き。」と、思いを加えていた。
その他、前年チャンピオンのMJ・マルチネス=サンチェス(スペイン)もE・マカロバ(ロシア)に0-6, 7-5, 4-6の2時間14分で敗れるなど初戦突破とは行かなかった。
昨年の今大会では2回戦でF・スキアボーネ(イタリア)、3回戦でもC・ウォズニアキ(デンマーク)など並みいる強豪を退け、決勝戦ではJ・ヤンコビッチ(セルビア)をストレートで下し、自身初となるプレミア大会でのタイトルを獲得していたマルチネス=サンチェス。この日の1回戦ではディフェンディング・チャンピオンのプレッシャーからか、第1セットはマカロバから1ゲームも奪えずあっさり先取されてしまう。
第2セットからやっと本来のプレーを見せ始め、そのセットを接戦で奪うと勝敗の行方は第3セットへ。しかしそのセットでは、マカロバから1度ブレークを奪うも、2度のブレークを許してしまい万事休す。大会2連覇の夢は早くも砕かれてしまった。
その他の試合結果は以下の通り。
M・バルトリ(フランス) (9) ○-× A・パーラ=サントンハ(スペイン), 6-2, 6-3
A・イバノビッチ(セルビア) (13) ○-× N・ペトロワ(ロシア), 6-0, 3-0, 途中棄権
C・マーケイル(アメリカ) ○-× S・ポン(中国), 6-3, 2-6, 7-6 (9-7)
A・メディーナ=ガリゲス(スペイン) ○-× P・シュニーダー(スイス), 6-3, 6-2
P・エルコグ(スロベニア) ○-× A・ドゥルゲル(ルーマニア), 6-1, 7-5
E・ヴェスニナ(ロシア) ○-× T・パスゼック(オーストリア), 6-4, 6-4
A・クレイバノワ(ロシア) ○-× V・レプシェンコ(アメリカ), 6-2, 6-2
J・ガイドソバ(オーストラリア) ○-× C・デントニ(イタリア), 6-1, 6-2
Y・ウィックマイヤー(ベルギー) ○-× A・クルベール(ドイツ), 4-6, 6-3, 6-3
I・ベネソバ(チェコ共和国) ○-× G・ドゥルコ(アルゼンチン), 6-2, 6-1
L・ドミンゲス=リノ(スペイン) ○-× B・ザーロバ・ストリツォバ(チェコ共和国), 6-1, 0-6, 7-6 (7-4)
D・ハンチュコバ(スロバキア) ○-× T・ピロンコバ(ブルガリア), 6-4, 6-2
今大会は上位8シード選手は1回戦が免除されており、2回戦からの登場となっている。第1シードはウォズニアキ、第2シードはスキアボーネ、第3シードはV・アザレンカ(ベラルーシ)、第4シードはN・リー(中国)、第5シードはヤンコビッチ、第6シードはS・ストザー(オーストラリア)、第7シードはシャラポワ、第8シードはA・ラドワンスカ(ポーランド)と続く。
また今大会には日本からクルム伊達公子(日本)も本戦で出場しており、火曜日の1番コート、11時スタートの第1試合に予定されている1回戦でL・サファロバ(チェコ共和国)と対戦する。
今大会の優勝賞金は36万ドル。
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