男子テニスツアーのバルセロナ・オープン・サバデル（スペイン/バルセロナ、賞金総額１９９万５０００ユーロ、クレー）は２４日、シングルス決勝が行われ第１シードのＲ・ナダル（スペイン）が第４シードのＤ・フェレール（スペイン）に6-2, 6-4のストレートで勝利、先週に続く２週連続優勝を飾るとともに、優勝賞金２９万ユーロを手に入れた。
２００３年の２回戦でＡ・コレッジャ（スペイン）に敗れて以来、今大会では負けなしのナダルは、この日の勝利で通算６度目となる今大会制覇となった。また、これでキャリア通算４５勝目となったナダルは、先週のモンテカルロ・マスターズ決勝でもフェレールから勝利を挙げていた。
地元テレビのインタビューにナダルは「優勝できて満足しています。昨年は欠場という難しい判断でしたが、今年は戻ってきて優勝できるなんて信じられません。」と喜びを語った。
２４歳のナダルは、２００５年から２００９年まで今大会５連覇を達成していたが、昨年は体調管理を優先させたため、今大会への出場を見送っていた。
この日の勝利でフェレールとの対戦成績を１３勝５敗としたナダルは、そのうちのツアー決勝での対戦は５勝０敗と負けなしである上、クレーコートでの対戦では２００４年の初対戦以外はフェレールを完封している。
またフェレールにとって、今回は今季４度目のツアー決勝だった。そのうちの２試合に勝利してタイトルを獲得しているフェレールであるが、残る２試合はいずれもナダルの前に準優勝となっている。
２００８年と２００９年の決勝でもフェレールに勝利しているナダルは「ダビッドには気の毒なことです。彼は素晴らしいシーズンを送っていますし、優勝にふさわしいプレーをしていました。運悪く、ここで僕に３度も負けてしまいました。」と、相手を気遣った。
モンテカルロ・マスターズで７連覇を達成しているナダルは、これで２つの大会で６度以上の優勝を飾ったこととなる。これはオープン化以降では初めてのこと。
試合は第１セットを先取したナダルが、第２セットでも２－０とリードを奪う。しかし、ここからフェレールが反撃を開始し一気に４ゲームを連取、ゲームカウント４－２と逆転する。
対するナダルは第７ゲームでブレークバックに成功すると、さらに３ゲームを連取して一気に試合を決めた。試合時間は１時間４９分だった。
（2011年4月25日11時11分）
死闘制し全仏OP優勝「やり遂げた」 
