女子テニスツアーのパタヤ女子オープン（タイ/パタヤ、賞金総額２２万ドル、ハード）は月曜日に開幕し、シングルス１回戦４試合を行い、第３シードのＭ・キリレンコ（ロシア）がＡ・ブリアンティ（イタリア）を6-0, 4-6, 6-2と、出入りの激しい展開を制して初戦突破を決めた。
この日は好調のスタートを切ったキリレンコは、いきなり６ゲームを連取して第１セットを先取するが、続く第２セットでは５ゲームをブリアンティに奪われてしまう。しかしそこから４ゲームを連取し反撃に出たキリレンコだったが、最後に何とか１ゲームを奪ったブリアンティがそのセットを奪い返し、ゲームカウントを１－１とした。
勝敗を決める第３セットでは、第２セット後半の勢いを維持したキリレンコが４－１と序盤からリードして、２時間１５分で試合に終止符を打った。
自身５度のツアー優勝中３度をアジアで飾っているキリレンコは、これまで７１勝４１敗と６３．４％の勝率をアジアでは記録しており、アジア以外での１５５勝１３３敗という５３．５％の勝率を上回るなど、アジアの大会では相性の良い結果を残している。今大会も上位進出を狙ってＲ・オプランディ（イタリア）と予選勝者のＧ・ウォスコボエワ（カザフスタン）の勝者と２回戦で対戦する。
その他の試合結果は以下の通り。
Ｓ・ポン（中国） (6) ○-× Ｙ・チャン（台湾）, 7-6 (10-8), 6-0
Ｊ・クレイバス（アメリカ） ○-× Ｎ・ラチーワカーン（タイ）, 6-3, 6-3
Ｓ・チャン（中国） ○-× Ｚ・クチョバ, 6-4, 6-2
今大会の第１シードは世界ランク３位のＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）で、ズヴォナレーワはこれまで２連覇を達成しており、今年は３連覇を目指して出場している。第２シードは同１９位で元世界ランク１位のＡ・イバノビッチ（セルビア）がエントリーしている。
その他、日本からはクルム伊達公子（日本）、森田あゆみ（日本）、奈良くるみ（日本）の３選手が本戦へ出場している。クルム伊達公子はＲ・ボラチョーバ（チェコ共和国）と、森田あゆみはＴ・タナスガーン（タイ）と、奈良くるみは第４シードのＤ・ハンチュコバ（スロバキア）と火曜日に１回戦を行う。
この日行われたダブルス１回戦には米村知子（日本）がＷ・リウとのペアーで出場したが、Ｈ・チャン/Ｙ・チャン組に1-6, 6-7 (2-7)のストレートで敗れて姿を消した。その他ダブルスにはオプランディと組んでクルム伊達公子も出場する。
この日は予選最終ランドも行われ、予選第５シードの瀬間詠里花（日本）が登場したが、Ｋ・パルキナに2-6, 4-6で敗れ、本戦進出とはならなかった。その他、予選には米村知子、不田涼子（日本）が出場したが、いずれも１回戦で姿を消している。
今大会の優勝賞金はシングルス３万７０００ドル、ダブルスが１万１０００ドル。
（2011年2月8日10時12分）
死闘制し全仏OP優勝「やり遂げた」 
