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女子テニスツアーの最終戦であるWTAチャンピオンシップス(カタール/ドーハ、賞金総額455万ドル、ハード)は大会初日の26日、ラウンドロビンのシングルス3試合が行われ、C・ウォズニアキ(デンマーク)がE・デメンティエワ(ロシア)に6-1, 6-1で快勝、年度末ランキング1位の座に王手をかけた。
世界ランク1位のウォズニアキは、同9位のデメンティエワに対し序盤から試合を支配、いきなり3-0とリードを奪うと勢いに乗り、わずか53分でチャンピオンシップス初戦を勝利で飾った。
この日の勝利でデメンティエワとの対戦成績を5勝3敗としたウォズニアキは「とても良いスタートが切れました。初戦を勝てて嬉しいです。大会の初戦はいつでも難しいもの。エレーナとは過去にいくつもタフな試合を繰り広げていました。この試合に勝てて良かったです。」と、勝利の喜びを語った。
20歳のウォズニアキが今シーズンを世界ランク1位で終えるためには、今大会のラウンドロビンで2勝する必要がある。
赤道に程近いカタールで開催されている今大会、夕方になれば気温も30度以下まで下がるものの、選手達は対戦相手のほかに暑さと湿度という敵にも対処しなければならない。
デメンティエワは高温多湿な環境が彼女のプレーに影響を与え、正しい判断が出来なかったとコメントしている。
世界ランク2位として今大会に臨むV・ズヴォナレーワ(ロシア)は、J・ヤンコビッチ(セルビア)を6-3, 6-0で一蹴しホワイトグループでの初戦を勝利で飾った。
試合後にヤンコビッチは、試合中に体調を崩し寒気とめまいに襲われていたことを明かしている。また、あまりの体調不良のため試合後の会見のキャンセルも考えていたそうだが、大会はまだ続ける模様。
「先週から体調が良くありません。今日の試合後にも治療と静脈注射も受けました。」とヤンコビッチ。「試合中に呼吸が苦しくなりました。めまいと寒気も感じて、まるで力がないようでした。試合は何とか完走しましたが、とても辛かったです。」
2008年には世界ランク1位にもなっているヤンコビッチであるが、最近は調子を崩しており、今月行われたクレムリン・カップでは同248位のZ・ディアスに敗戦を喫していた。さらに今季は怪我にも泣かされており、足首、背中、最近では副鼻腔炎にも悩まされている。
一方のズヴォナレーワは、試合序盤こそミスが目立つスロースタートであったが、ゲームカウント4-2とリードを奪うと最後はヤンコビッチのダブルフォルトで第1セットを先取すると、第2セットではヤンコビッチを寄せ付けなかった。
試合を振り返ったズヴォナレーワは、ミスが多くベストのプレーではなかったとしながらも「全体的に良いプレーでした。ミスもありましたが、良いショットもありました。チャンピオンシップスの初戦を勝利できて良い気分です。」とコメントしている。
さらにズヴォナレーワは「第2セットでは自分のリズムに乗れて、より積極的にプレーできました。もっとショットの確率を上げる必要がありますし、サーブとリターンの調子も少し上げたいです。」と、自らのプレーについて語った。
この日最後の対戦では、S・ストザー(オーストラリア)が第1セット0-4からの劣勢を跳ね返し、F・スキアボーネ(イタリア)を6-4, 6-4のストレートで撃破している。
今年の全仏オープン決勝を同じ顔合わせとなったこの試合、序盤からスキアボーネが4ゲームを連取し勢いに乗るかと思われたが、ここからストザーが反撃に転じると6ゲームを一気に奪い第1セットを先取する。
第2セットはお互いにサービスキープの展開が続くが、第9ゲームでブレークに成功したストザーが5-4とリードを奪うと、続く第10ゲームをキープしたストザーが1時間33分で勝利、全仏オープン決勝のリベンジを果たした。
試合後の会見でストザーは、第1セット0-4からのブレークが試合の鍵だったと語っている。
「あれで少し流れが変わったと思います。そしてキープしました。数ゲームだけ取り返したとき、対戦相手が何を感じているかは分かりません。セットを取るべきと考えているかも知れませんが、それがポイント毎をプレーするのに問題となります。そういう考えを持つと、さらに試合の流れが変わるのです。」
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