ＵＳオープン大会第１日目の２５日、女子シングルス１回戦が行われ、４年連続での出場となる中村藍子（日本）が登場したが、第２９シードのＳ・バンマー（オーストリア）に4-6, 2-6で敗れ、２年連続で初戦敗退となった。
２００７年のウィンブルドン以来となる、グランドスラム初戦突破を目指した中村であったが、この日はバンマーの１７本に対し３８本の凡ミスを犯すなど、プレーに安定感がなく、自らのファーストサーブ時には、わずか４４％の確率でしかポイントが取れなかった。
２回戦に進出したバンマーは、Ａ・レザイ（フランス）と対戦する。レザイは、主催者推薦のＡ・ムハマドを6-2, 6-4で下しての勝ち上がり。
また、この日のナイトセッションには、第２シードのＪ・ヤンコビッチ（セルビア）が登場し、主催者推薦で出場した１６歳のＣ・バンダウェイを6-3, 6-1で下し、順当に２回戦に進出した。わずか１時間で初戦を勝利したヤンコビッチは、２回戦でＳ・アービッドソン（スウェーデン）と対戦する。アービッドソンは、ヤン・ツー（中国）を6-2, 6-4で下しての勝ち上がり。
この日に登場した他の上位シード勢では、第３シードのＳ・クズネツォワ（ロシア）がＳ・チャン（中国）を6-4, 6-2で、第５シードのＥ・デメンティエワ（ロシア）はＡ・アマンムラドワ（ウズベキスタン）を6-4, 7-5で、第８シードのＶ・ズヴォナレーワ（ロシア）はＢ・ザーロバ・ストリツォバ（チェコ共和国）を6-4, 6-3で、それぞれ下し、上位陣に波乱は起きなかった。
２００４年のチャンピオンでもあるクズネツォワは、２１本の凡ミスを犯しつつも、４度のサービスブレークに成功し、２回戦進出を決めた。次戦では、Ｌ・サファロバ（チェコ共和国）を6-4, 4-6, 6-2で破った、Ｓ・シルステア（ルーマニア）と対戦する。
北京五輪ではＳ・ウィリアムズ（アメリカ）、ズヴォナレーワ、Ｄ・サフィーナ（ロシア）と３人のトップ１０選手から勝利を収め、金メダルを獲得したデメンティエワは、２２本のウィナーを決め、世界ランク７８位のアマンムラドワを、８８分で退けた。「オリンピックのことを考えない様にするのは、とても難しい。今大会だけに集中して、準備するのも。昨晩、寝ようとしてけど、オリンピックの閉会式を見てしまった。私の心はまだあそこ（北京）にある。」
上位勢に加え、この日に登場したシード選手はほぼ２回戦に進出を果たしたが、第１０シードのＡ・チャクエタゼ（ロシア）がＥ・マカロバ（ロシア）に6-1, 2-6, 3-6で、第２２シードのＭ・キリレンコ（ロシア）がＴ・パスゼック（オーストリア）に3-6, 6-3, 4-6で、第２４シードのＳ・ペア（イスラエル）がＮ・リー（中国）に6-2, 0-6, 1-6で、それぞれ敗れ、早くも大会を後にしている。
この他の試合の結果は以下の通り。
女子シングルス 第一回戦
Ｍ・バルトリ（フランス） (12) ○-× Ｇ・ウォスコボエワ（カザフスタン）, 6-2, 6-3
Ｖ・アザレンカ（ベラルーシ） (14) ○-× Ｋ・ザコパロバ（チェコ共和国）, 6-2, 6-1
Ｐ・シュニーダー（スイス） (15) ○-× Ａ・ピヴォヴァロヴァ（ロシア）, 6-3, 3-6, 6-3
Ｃ・ウォズニアキ（デンマーク） (21) ○-× Ａ・ローレ（アメリカ）, 6-2, 6-1
Ｌ・ダベンポート（アメリカ） (23) ○-× Ａ・ウズニアッキ（カナダ）, 6-4, 6-2
Ｆ・スキアボーネ（イタリア） (25) ○-× Ｎ・ヤゴステラ=ビベス（スペイン）, 7-5, 7-5
Ａ・メディーナ=ガリゲス（スペイン） (26) ○-× Ｔ・ピロンコバ（ブルガリア）, 6-4, 7-5
Ｋ・シュレボトニック（スロベニア） (28) ○-× Ｙ・ウィックマイヤー（ベルギー）, 3-6, 6-0, 6-3
Ａ・ケタボング（英国） ○-× Ａ・グラッチ（アメリカ）, 6-2, 6-2
Ａ・パブリュチェンコワ（ロシア） ○-× Ｖ・キング（アメリカ）, 6-2, 4-6, 6-2
鄭潔（中国） ○-× Ｓ・ペリー（アメリカ）, 6-2, 6-3
Ｅ・ビュチコワ（ロシア） ○-× Ａ・ロディオノワ（ロシア）, 6-1, 6-3
Ｙ・モイスバーガー（オーストリア） ○-× Ｌ・ドミンゲス=リノ（スペイン）, 6-1, 6-2
Ｍ・リバリコワ（スロバキア） ○-× Ｇ・ドゥルコ（アルゼンチン）, 6-4, 6-0
Ａ・クレイバノワ（ロシア） ○-× Ｃ・スアレス・ナバロ（スペイン）, 6-2, 7-5
Ｉ・ベネソバ（チェコ共和国） ○-× Ｋ・ナップ（イタリア）, 6-0, 6-3
Ｖ・ルアノ=パスクアル（スペイン） ○-× Ｐ・クヴィトバ（チェコ共和国）, 6-7 (3-7), 6-4, 6-2
Ｍ・カメリン（イタリア） ○-× Ｅ・ロワ（フランス）, 6-0, 6-2
Ｔ・ペレビニス（ウクライナ） ○-× Ｍ・コリツェワ（ウクライナ）, 6-1, 6-4
Ｐ・パルメンティエ（フランス） ○-× Ｍ・イラコビッチ（ニュージーランド）, 6-3, 7-6 (7-2)
Ｓ・シルステア ○-× Ｌ・サファロバ, 6-4, 4-6, 6-2
Ｓ・エラーニ（イタリア） ○-× Ｊ・コスタニッチ・トシッチ（クロアチア）, 6-4, 6-2
（2008年8月26日12時41分）
死闘制し全仏OP優勝「やり遂げた」 
