（ドイツ、シュトゥットガルト）
メルセデス・カップ（賞金総額６９万ドル、クレー）は水曜日にシングルス２回戦などが行われ、この日登場したシード勢１１人中勝利を上げたのはわずか３選手と、シード勢が次々に敗れる波乱の一日となった。
昨年準優勝で今年はトップシードのＧ・ガウディオ（アルゼンチン）は、同胞のＭ・サバレタ（アルゼンチン）に4-6, 0-6と、今年は１勝も上げられずに大会から去って行った。２００４年の全仏オープン覇者のガウディオを含む、１６人のシード選手は１回戦が免除されており、この日の２回戦からの登場となっている。昨年は決勝戦でクレー王者のＲ・ナダル（スペイン）（左手の怪我で今年は欠場）に敗れて準優勝に終わっていた。勝ったサバレタは、Ａ・ポルタス（スペイン）を7-6(7-4), 6-2で下した第１３シードのＬ・オルナ（ペルー）と３回戦を行う。
同じ山のドローでは、Ｊ・メルツァー（オーストリア）とＪ・モナコ（アルゼンチン）もシード勢を撃破している。メルツァーは第１２シードのＭ・ミルニ（ベラルーシ）を6-3, 6-1で、モナコは第６シードのＫ・フリーゲン（ベルギー）を6-3, 1-0とリードしたところで、フリーゲンが右肩の怪我で棄権を申し入れての勝利となっている。先週のスイス・オープンで優勝した第１６シードのＲ・ガスケ（フランス）もＯ・マラチ（オーストリア）に4-6, 2-6で敗れ、２週連続優勝とはいかなかった。マラチはラッキールーザーで出場のＳ・クーベック（オーストリア）と３回戦で顔を合わせる。第１１シードのＭ・ヨージニ（ロシア）もＳ・グロイル（ドイツ）に7-6(7-5), 5-7, 4-6の逆転で敗れた。かろうじて第５シードのＪ・アカスーソ（アルゼンチン）は、Ａ・セッピ（イタリア）を6-4, 7-6(7-2)で下して勝ち上がり、シード勢の面目を保った。
反対のドローの山でも、第８シードのＪ・Ｉ・チェラ（アルゼンチン）が予選勝者のＪ・Ｍ・デル=ポトロに6-3, 2-6, 2-6で足元をすくわれた。デル=ポトロは、第９シードのＧ・シモン（フランス）を7-6(7-3), 6-2で下したＦ・マイヤー（ドイツ）と３回戦を行う。第１５シードのＢ・パウ（ドイツ）はＳ・ワウリンカ（スイス）に7-6(7-3), 2-6, 3-6で逆転負け。３回戦でワウリンカは、この日の数少ないシード勢勝者である第３シードのＤ・フェレール（スペイン）と対戦する。フェレールはＪ・ノヴァーク（チェコ共和国）を6-3, 6-1で下している。
これで３回戦進出の１６人がそろったが、１６人いたシード勢のうち勝ち残っているのはわずか４人となった。
（2006年7月20日10時25分）
ダニエル太郎 3年連続本戦入り 
