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(ドイツ、ハンブルグ)
今週開催されているハンブルグ・マスター大会(賞金総額265万ドル、クレー)は、初日から波乱含みの展開となっている。
今大会は全仏オープン前のマスター大会でもあり、クレーを得意とするトッププレーヤーも多く集まっているが、この日は第10シードのG・コリア(アルゼンチン)やM・サフィン(ロシア)らの主要選手が敗れる波乱も見られた。
今年は調子が上がりきらないコリアは、N・ジョコビッチ(セルビア)に3-6, 6-3, 3-6で敗れた。コリアはこれで4連敗となり、ここ6試合でも5敗と全く精彩を欠き、課題を山積みにしたまま全仏オープンに臨むこととなった。
サフィンは予選上がりのF・サレッタ(ブラジル)に7-5, 0-6, 4-6の逆転負けを喫した。サフィンは、第1セットをなんとかものにしたが、第2セット以降は完全にリズムを崩し、ファイナルセットでの戦いへと気持ちを切り替えた。しかし、最後は精神的な苛立ちが邪魔をして、あえなく敗北を喫してしまった。
その他第11シードのT・ヨハンソン(スウェーデン)もP・H・マチュー(フランス)に3-6, 4-6のストレートで敗れ早々に大会を去る羽目となった。
トップシードのR・フェデラー(スイス)、第2シードのR・ナダル(スペイン)が棄権を表明したため、事実上のトップシードとなったのは第3シードのI・リュビチッチ(クロアチア)で、この日行われた1回戦でP・コールシュライバー(ドイツ)を6-7(3-7), 6-3, 6-3の逆転で退けている。
その他主要選手では、第5シードのJ・ブレーク(アメリカ)がC・モーヤ(スペイン)を6-3, 3-6, 7-5で下し、第8シードのT・ロブレド(スペイン)もJ・ノヴァーク(チェコ共和国)を6-3, 6-2で下し、共に2回戦へ進出した。第12シードのM・アンチッチ(クロアチア)、第13シードのJ・ニエミネン(フィンランド)、第15シードのR・シュティエパネック(チェコ共和国)、第16シードのD・フェレール(スペイン)も2回戦へ進んだ。
この日曜日にテレコム・イタリア・マスター大会決勝で5時間5分の激闘を演じた世界ランキング1位のフェデラーと同2位のナダルは、全仏オープンに向けた調整も含め、ともに直前に欠場を表明した。連戦の末、休む間もなく次の大会へ出場することより、休養を取って今月28日から始まる全仏オープンへ備える道を選んだ。
同決勝では、6-7(0-7), 7-6(7-5), 6-4, 2-6, 7-6(7-5)の激戦の末、19歳のナダルが24歳のフェデラーを下し大会2連覇を達成すると共に、1977年にG・ビラス(アルゼンチン)が打ち立てたクレーでの連勝記録に並ぶ53連勝を達成した。
昨年全仏オープンで初のグランドスラム・タイトルを獲得したナダルは、その後のグランドスラムでは優勝を上げておらず、今年は全仏オープン2連覇を狙っている。
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